1908年、スズキの創業者鈴木道雄は、「母の機織作業を楽にさせたい」との想いから、足踏織機を完成させ、母まちに贈りました。
創業者の意を継ぎ、私も「お客様が必要とする、実用的で本当に価値ある製品」をお客様にお届けすることを自らの使命と考え、長年会社を経営してまいりました。
私は、本年(2018年)1月には88歳の米寿を、6月にはスズキ株式会社の最高経営責任者(社長、会長)を拝命して40年目の節目を迎えます。
この間、会社の売上高も3兆円を超えるまでになり、ここまで会社が成長できたのは、創業者である道雄の存在、また、支えて頂いた皆様のご支援があってこそとの思いから、創業者 鈴木道雄に感謝しつつ今日までの偉業を称えるとともに、ご支援を頂いた皆様に、ご恩返しがしたいとの考えに至りました。
この節目に際し、私は個人として財団を新設し、先代に代わってスズキ株式をこの財団へ寄贈することで、「創業家の証し」として鈴木家の確かな足跡をこの財団に託すとともに、この財団を通じて社会貢献の一助を担うべく努力を重ねてまいります。
2018年1月吉日